佐野紀満展

「視線」
(麻紙に岩絵具)
91x72cm



「人見知り」
(和紙に岩絵具)
23x16cm



「残月」
(麻紙に岩絵具)
53x28cm



(会場風景)

＜コメント＞
檻の中で飼われている動物達が
だらしない姿で寝そべっている光景によく出会います。
弱肉強食の緊張感あふれる野生ではありえないのでしょうが､
動物園のそのような動物の姿に彼らなりの日常を感じ､
その現実感が面白く写生をしています。
また､そのような油断している時の動物達の形態は
とてもユニークなかたちをしていて､
私にとって絵の題材に最適です。
しかし､最近は彼らの目にある種の力強い生命力や
抵抗を感じる時があります。
それに気づいてから作品も少しずつ変わってきたかもしれません。
佐野紀満