MANABU kosaka EXHIBITION

070903B

小坂 学 展


[SpaceB]

2007.09.03(月)〜09.08(土)
(11:00〜19:00)
(土曜は16:00まで)


070903B-3
「コンタクトII型」
(ダンボール,真鍮,鉄板,アクリル絵具,革,電球,他)
22x15x10cm
【¥35,000】


070903B-4
「トンプソンコンプレックス」
(ダンボール,真鍮,鉄板,アクリル絵具,革,他)
125x36x6cm
【¥75,000】


070903B-5
「オードリーヘップバーンコンプレックス」
(ダンボール,真鍮,アクリル絵具,布,電球,他)
108x49x10cm
【¥150,000】


070903B-2
(会場風景)


「大衆社会と消費社会における価値観の還元、そして再構築」

現代社会においてあらゆる事象が大量に消費されている。
大衆社会、消費社会となってしまったこの時代に現代人はいったい何を考えればよいのか。

一昔前に大衆社会をテーマにしたポップアートが台頭した時代があった。
それは大量生産や大量消費の社会を賛美、または批判をした表現であったという。
例えばポップアートの作家、アンディウォーホールは
シルクスクリーンの作品においてイメージの反復を行い、
時代を表現しようとした。
1979年生まれの僕はそのポップアートの流れの延長線上で生きている。
したがって今の時代の文化(消費社会、大衆社会)に多大な影響を受けている。
そしてそこから生まれた価値観にも。

しかしある時にその文化と価値観に一つの疑問を抱いた。
消費社会における、反復され流され続けるイメージ
(例えばテレビコマーシャルや過剰な広告、インターネット等)による価値観は、
すぐに消え去ってしまっていく断片的なものなのではないのだろうか。

今、そう考えるのならば、消費社会で得た大量のイメージを、逆に最小に抑える事により、
消費され続ける価値観を「1」に還元して、
そこから新しい価値観を再構築する為の表現をしなければならない。

その行為を続ける事により、
現代を生きる人々が見失った価値観を、
新しく考えるきっかけになればよいと僕は思う。


小坂 学 (Kosaka Manabu)